コラム

2025年05月01日
【小児矯正】
子どもの矯正を始める前に知っておきたいポイント
お子さんの歯並びが気になって、「子どもの矯正はいつから始めるべき?」「そもそも必要なの?」と迷っていませんか?
実は、小児矯正(子どもの歯列矯正)には、大人の矯正にはない大きなメリットがあります。
今回は、子どもの矯正治療を始める前に知っておきたい基本の情報とポイントをわかりやすくまとめました。

小児矯正とは?

小児矯正とは、子どもの成長力を利用して歯並びとかみ合わせを整える矯正治療のことです。
一般的に6〜10歳ごろ、乳歯から永久歯に生え変わる「混合歯列期」に行われます。 この時期に行う矯正治療は「1期治療」と呼ばれます。その後、永久歯が生えそろった12歳ごろからおこなう「2期治療」へと続きます。

子どもの顎の骨はまだ柔らかく、日々成長しています。この発育中の顎を正しい方向へ導くことができるのが小児矯正の最大の特徴です。骨の成長をコントロールできるため、将来的な抜歯や外科手術のリスクを減らし、永久歯が正しい位置に生えるスペースを確保できます。

子どものうちに矯正治療を始めるべき理由

小児矯正の最大の特徴は、「成長を味方につけられること」。
顎の幅が狭い、上下のバランスが悪いなどの骨格的な問題は、大人になってからでは治療が難しくなり、抜歯や外科手術が必要になる場合もあります。
子どもと違い大人の骨格はすでに成長が止まっているため、骨自体の形や位置を変えようとする骨格的なアプローチは困難なことが多い点も、子どもの時期であれば自然な成長とともに骨格的な改善が可能となります。

小児期の矯正治療は“子どものうちに始めるからこそ効果的”なケースが多いのです。

子どもの矯正治療はいつから始めるべき?

「うちの子、歯並びがちょっと気になるけど、矯正ってまだ早いのかな?」
そう感じたときこそ、実は矯正治療を始めるタイミングかもしれません。
子どもの矯正治療には、大きく分けて1期治療と2期治療の2つの段階があります。それぞれの治療目的の違いや役割を知っておくことで、お子さんの矯正治療について考えるひとつの目安となります。

1期治療の目的は、顎の骨のバランスを整える・永久歯がきれいに生えるスペースを確保するという土台作り。
2期治療は、1期治療で整えた土台に生えてきた永久歯を正しい位置に整えるという仕上げの目的。

これらの目的の違いから、きらめきデンタルクリニックでは1期治療と2期治療を合わせた矯正治療を行っています。そして、上顎の前歯が永久歯に生え変わる6~8歳の混合歯列期が1期治療を開始するベストタイミングと考えています。

子どもの矯正の開始時期については、それぞれのクリニックによって、あるいは矯正歯科医師によって考えが異なる場合も少なくありませんので、早めのタイミングで相談されることをお勧めします。